CPI (消費者物価指数)とPCE(個人消費支出)の違い

CPI は、都市部の家計調査です。翌月の中旬に発表されます。

住宅・食料・ガソリンの影響が大きいです。PCEより高くなる傾向があります。

PCEは、全国の小売りのデータです。翌月下旬に発表されます。

CPI より包括的な指標です。FRBが重視しています。

市場ではCPIの方が注目されますが、それはPCEより先に発表されるのが大きいです。CPIをみれば、PCEの動きも予想しやすくなり、PCEでサプライズが起こりにくい面もあります。

CPIは都市部の家計調査、PCEは全米の小売データのため、集計品目のウェイトが異なります。指数の算出方式も異なり、CPIの方が高い数値が出やすいとされます。

FRBが重視するのはPCEです

都市部の家計調査より、全米の小売データの方が包括的です。

FRB自身が四半期に一度示すインフレ見通しもPCEです。

見通しはPCEのみで、CPIは入っていません。もちろん、FRBは物価のトレンドをみるうえで、CPIも注視していますが、より重視するのはPCEです。