2020年3月時点の損益がプラスになっている人は30%

金融庁の報告書によると、金融機関を通じて投資信託などを購入した顧客の中で、2020年3月時点の損益がプラスになっている人は30%で、残りは損益がマイナスになっていることが分かりました。

短期的なスパンでは、株価や為替というものは上がるか下がるかの二択となりますから、あまり深く考えずに投資をすれば、損益は半々になりそうに思えます。

しかし現実はそうではありません。実際に投資をしたことがある人なら実感していると思いますが、人はイザ、自分のお金を投じると冷静ではいられません。冷静さを失った状態で投資をすると、困ったことに人は、損失を拡大するような行動を取ってしまいます。つまり人間の心理が損をするような行動に駆り立てているのです。

上昇相場中に一旦、下落することを「押し目」と言い、多くの投資家が「押し目待ち」をしているわけですが、相場に勢いがある時には、この押し目がなかなかやってきません。古くからある相場格言に「押し目待ちに押し目なし」というものがあります。安くなるチャンスを待っていてもそのチャンスは到来せず、株価はどんどん上がってしまうので「上がると思うのならすぐに買いなさい」という意味です。

ところがこの格言を守るのは難しく、買いのタイミングを待っていたものの、株価はさらに上昇。我慢できなくなって買いを入れると、そこが短期的な株価のピークとなり、買った途端に株価が下がって損失を抱えてしまいます。

よくあるのが、ちょっと上がって利益確定をする。損をしていても、もうすぐ上がるだろうと待っていてもどんどん下がっていき、耐えられなくて損切りをする。こうやってトータルで損をする人が多いです。

では、トータルに儲かるにはどうしたら良いのでしょうか?

それは、「長期」「分散」「積立」を実行するのが良いと思います。

専門家の意見を聞く。ネット証券ではなかなか聞けないですね。自分との戦いになります。

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