変動金利のメリットとデメリット

住宅金利も変化が出てきています。今まで変動金利を使う方が多かったですが、金利がアップしてる今、もう一度考え直してはいかがでしょうか。

メリット

  1. 金利が低い
    • 固定金利よりも一般的に低く設定されているため、当初の支払額を抑えられる。
  2. 金利が下がれば支払額も減る
    • 市場金利が下がれば、それに応じてローンの利息負担が軽減される可能性がある。
  3. 短期間での返済に向いている
    • 10年以内など比較的短期間で完済予定なら、低金利の恩恵を受けやすい。

デメリット

  1. 金利上昇リスクがある
    • 将来的に金利が上昇すると、返済額が増える可能性がある。
  2. 返済額の変動リスク
    • 5年ルール・125%ルール(一定期間ごとに返済額の上限はあるが、完全に固定されているわけではない)により、予期せぬ支払増加の可能性がある。
  3. 長期間の返済には不向き
    • 20年、30年と長期間のローンでは、金利上昇リスクの影響を大きく受ける。

どんな人に向いている?

短期間で返済する予定の人
現在の低金利を活かして、総支払額を抑えたい人
金利上昇時にも余裕を持って対応できる人

固定金利と迷っているなら?

  • 安定した返済計画を立てたいなら固定金利
  • 当面の支払額を抑えつつ、リスクを受け入れられるなら変動金利

金利動向を見ながら、ライフプランに合った選択をするのが重要です!

住宅ローンの変動金利には、返済額の急激な増加を抑えるための**「5年ルール」と「125%ルール」**が設定されています。これらのルールを詳しく解説します。


① 5年ルール(返済額の見直しルール)

概要: 住宅ローンの金利は半年ごと(年2回)に見直されるが、毎月の返済額は5年間変わらないというルール。

仕組み:

  • 金利が変動しても、5年間は同じ返済額を支払う。
  • ただし、元金と利息の内訳は変わる。(金利が上がれば利息の割合が増える)
  • 5年ごとの見直しで、新しい金利に基づいた返済額が再計算される。

注意点:

  • 5年間は返済額が変わらないため、金利が上昇すると支払うべき利息が増え、元本がなかなか減らないリスクがある。

② 125%ルール(返済額の増加制限ルール)

概要: 5年ごとの返済額見直し時に、前回の返済額の125%(1.25倍)までしか増えないというルール。

:

  • 5年間の返済額が 毎月10万円 だった場合
  • 金利が上昇しても、新しい返済額は 最大12.5万円(10万円 × 1.25) までに制限される

注意点:

  • 金利が大幅に上がると、125%の上限では払いきれない利息が発生することがある。
  • その場合、不足分は未払い利息(未回収利息)としてローン残高に繰り越される
  • 結果的に、返済期間が延びたり、最終的な支払額が増えたりするリスクがある。

5年ルール・125%ルールの落とし穴

金利上昇が続くと、毎月の支払いだけでは利息すら払えず、元本がほとんど減らない可能性がある。
ローン残高が減らないまま、最終的に一括返済が必要になるリスクもある。
「125%ルールがあるから安心」と思わず、金利上昇リスクに備えることが大切。


まとめ

「5年ルール」→ 5年間は返済額が変わらないが、元金と利息の割合は変わる。
「125%ルール」→ 5年ごとの返済額見直し時、前回の125%までしか増えない。
ただし、金利が大幅に上昇すると「未払い利息」が発生し、返済総額が増える可能性あり!

変動金利を選ぶ場合は、金利上昇時の影響をしっかり考慮しておくことが重要です。